伊藤博文?安重根に暗殺されてなかったら、名前も知らなかったろう? | 逍遥録 -衒学城奇譚-

伊藤博文?安重根に暗殺されてなかったら、名前も知らなかったろう?

安重根の遺骨を発掘するために、韓国政府は日本に対して資料の提供などの協力を要請……つーにゅうす


* * *


いや~しかし、やほ~のコメント欄では、一部日本人の火病的罵詈雑言の嵐でしたわ。

安重根をバカにし、安重根をテロリストと非難し、彼を英雄しする韓国人をバカにし、そんな要請は足蹴にしろ、いや売国奴政権(笑)ミンスならば聞き入れるぞ……と得意満面。

コイツらアホばっか。

大爆笑。

韓国人のコトなんぞ、とやかく云えない。

日本の恥である。


安重根とは、ご存知のように、かつて韓国併合前に伊藤博文を暗殺して処刑された、韓国では抗日の英雄のように扱われている人物です。

無論日本にとっては、首相を暗殺した、云ってみりゃテロリストじゃああります。

しかし、安重根のやったコトは確かにテロかもしれないが、彼の行為は日韓の歴史に影響を与えたのも事実です。


大体、伊藤博文が暗殺されたのが、まるで去年か一昨年ぐらいの勢いで、くっちゃべっちゃあおるが、もう100年前のハナシではないか。

いつまでも、殺した殺されたって、どこまで執念深いんじゃ?

とっくに歴史ですよ。

その歴史上の人物の骨を探したいと云うのだ。

安重根や韓国人がキライでたまらなかろうが、自国の歴史に名をのこした人物の調査に協力するのとはハナシが別だろうがよ。

もちろん調査費用を出せとか云うのなら筋違いだが、資料を提供するぐらいの協力が、どれほどだってのか?

ま、韓国も安重根を「抗日の英雄!」てなカンジで持ち上げるのもそろそろやめにして、冷静に歴史を見つめなおした方がよいのだが……コレははっきり云ってお互い様。


歴史というもの、その登場人物は、立場によって評価はまったく異なります。

ある人物が自国では英雄視されていても、他国からみたらただの侵略者ってコトもある。

戦争で開発された新型兵器が、ある国では戦争を早期に終わらせる効率的な兵器であっても、使われた側にとっては人道にもとる悪魔の所業であるコトもある。

そして何より、歴史には“暗”の部分が必ずあります。

それを正視せずに、歴史の深奥や多様性をとらえるコトはできません。

そーゆコトを踏まえて、歴史は解明されていくのです。

自分たちが正しいとか、あいつらはどうこうされて当然とか、そんな簡単で薄っぺらな主観で語れるほど、人間の営みは生半可ではありません。


韓国が安重根に過度のナショナリズムを投影するのは滑稽かつ狭隘ですが、それを足蹴にして踏みにじろうとする一部の日本人の傲慢さもまた醜悪です。


挙句の果てには「そんなヤツの骨なら便所で探せ」だの「犬の骨でも渡せ」だの、ちょっとヒトとして正気を疑うコメントの数々。

ソレが日本人として誇るコトができる言動か?

結局は“劣等民族チョーセンジン”が、身の程もわきまえず“優秀な日本人サマ”を殺害したのが気に入らないってだけじゃないのか?

つーか、お前らそんなに伊藤博文好きか?

どうせ安重根に暗殺されてなかったら、名前も知らなかったろう?


他国のコトをとやかく云う前に、自分たちをどうにかせぇよ。

このコメント欄見たら、集団発狂かと思ったじゃないか。

つくづく日本の恥だよ。