鳩山内閣支持率の低下は健全な感覚
鳩山内閣の支持率が、ここんトコ激落ちらしい。
んで思ったんですが、日本人の感覚ってやはり健全なんだなぁ…って。
元々70%なんて高い支持率の方が不自然なんです。
かつての55年体制(擬似二大政党体制)下じゃああるまいし、今はもはや政党がその存在で庶民の指示を得るワケじゃありません。
かつての自公政権下でそうであったように、現在の支持率程度が大体のトコロじゃないかと思います。
実際、不支持にまわったヒトたちが、じゃあ受け皿として自公へ移るかといったら、そうでもない。
ま、それにしてもある意味、日本人はよく世の中を見ている。
政権交代をはたして6ヶ月ですが、その間鳩山政権の評価は、お世辞にもボクら庶民の期待にそうものではありませんでした。
部分的には前の与党よりはるかに改善された、改善されるであろう部分は多い。
ですがやはりダメな点、期待はずれな点も多い。
特に沖縄の米軍基地の移転に関しては、軽率の上に軽挙を重ねつづけているようです。
その迷走劇は、庶民の眼に決断力のない内閣だと思われてしかたありません。
その他官僚主導の政治の打破などの、選挙前に宣言していた公約の多くは、いまだ道筋が見えていませんし、外国人参政権のように疑問が大きい政策の推進もクビをひねるトコロです。
連立を組んでいる社民党や国民新党は、原則論にこだわるあまり、ムダな議論や政治的アッピィルを繰り返し、その姿も首相の指導力のなさとなって映ります。
何より政治と金の問題は、その不透明さが期待した多くの者たちに不信感をあたえているようです。
その結果が鳩山内閣の支持率の低下でしょう。
実に健全な感覚だと思います。
何があろうと無批判で、自分の支持してるモノに無条件で賛同しちまうよりは、ずっとよい。
狂信的じゃなくって、バランス感覚に長けてて、期待はずれだったらさっと不支持に転向する。
軽薄に流されがちですが、まあまあ理知的で敏感だと思うよ。
庶民は鳩山内閣に警告を与えているのです。
君らの政策はバッドだぜって。
問題は、鳩山内閣がその警告を受け止めるコトができるかどうかです。
かつての自公与党はできませんでした。
その為に凋落した。
今は日本の社会の、実に混沌とした転換点だと思います。
それを乗り越えるための舵取り役を、自公ではダメだと先の選挙で庶民は判断したのです。
だから鳩山政権に託された。
ダメだったからと云って、あの自公の時代にもどるのは勘弁だ。
何の理念もなく、日本をダメにして、ただただ与党であるコトのみに恋々としたみっともない政権に。
今また警告が出されている。
その警告を受け止めるコトができなかった時、日本はさらに底のない泥沼に落ちていくでしょう。
民主党がではない、日本が――です。
だから鳩山内閣、民主党は庶民の声を聞いてもらいたい。
かつて国民の多くが、彼らの何に期待して支持したのか?
何を求めているのか、何を期待しているのか?
もっともっと、耳をすまして謙虚になって。