ポニョ | 逍遥録 -衒学城奇譚-

ポニョ

『崖の上のポニョ』、テレビ放送で観たよ。

うん、わりかしおもしろかったよ。

絵もまさしく絵本のようだったし、全体がやわらかい感覚ですね。

今のアニメってさ、画面に奥行きがあるようなカンジだけど、この映画に関しては、画面全体がぐっと中心によってるカンジ、そうまさに紙芝居みたいな印象。


個人的にはフジモトが好きだね。

ポニョからは悪い魔法使いなんて呼ばれてましたけど、決して悪人じゃなくって、そこそこ勝手でそこそこ思いやりがあって、何かに傷ついて自分の道を選んで、すごい力を手には入れたけど、どこか間がぬけていて、そんでもってイロイロなコトを心配して、いつだって地団駄ふんで、情けなくも不貞腐れて生きてるような……

そんな人間やってくコトに失敗した、コレ以上ないくらいにどうしようもなく人間のような魔法使い。


内容は、う~ん……最期のポニョが人間になるには……って試練の部分が、何か中途半端でさ、あんなもんでよいのかって思いましたけどね。

それでも、やはり安心して観るコトができますね。

初めてだったけん「へ~こんなハナシやったんやね~」と素直に観れました。


しかしさぁ、はじまる前、8時から何やら特番で製作のハナシやってましたけどさ、アレってさどうにかなんないの?

あんなつまらん特番、1時間も流すぐらいなら、8時から本編はじめてくれよ。

コドモは楽しみにしてるのよ。

小十郎の幼稚園でも、今夜ポニョがあるってウワサでもちきりだったらしいのです。

なのに何だよ。

9時からなんて、コドモ寝ちゃうよ。

小十郎だって必死でおきてて、終わった途端布団にたおれこんだぐらいです。

特番の間中、早くはじまらんかなぁ、こんなの観たくないって怒ってました。

一体、誰に観せるための番組だよ。

そーゆーコトがすんごく苛立つ。